tochioageの日記

基本的に本・コミックのエッセイとお題で書きたいわ。

「地球卒業者18人の過去生」 エドガー・ケーシー 1997.8.11

 

 

「魂の進化」では物質/肉体を克服するには実は魂の純度をあげるしかなく、一度の人生では無理なので転生しなければならない。魂の純度が上がると物質の純度も上がると。キリスト様ですら地上で30回以上の転生をなされ地球での修行を終えられた。それでは一般人では余程不可能かというとそうでもないようだ。本書は改題「転生の終焉」で後年出版されたが1945年没のケーシーが変性意識状態でリーディングした転生を必要としない18名の過去生を載せている。2500件のうち18名の名ずけて地球卒業者!

地球を卒業したらどうなるの?リーディンによるとアルクツルス星はこの宇宙の中心と呼べる星であり太陽系からの脱出点となる。ここを通過する時に太陽系に戻るか他の星系に移り住むか決めるのは本人の意思次第なのである。地球上においてのみ魂は肉体を持ち亡くなると脱ぎ捨てられ他の次元世界、精神界の中で存続する。中間生という。地上の生と生の間の中間生を星間/惑星に滞在して魂の教育・学習は継続する。内惑星外惑星それぞれの次元は異なりどこに行くかは地上生活の中で何をなし何を考えたかによって決まる。生まれ変わってくるとき持ち運んでくる精神的性質と衝動は惑星滞在中に学んだことの結果であり、感情的性質は地球上の過去生の結果である。また、生まれる時の占星学的座相は新たな人生に影響を与えるがそれよりも大きいのは意志の力である。人間にとって意志は天界に存在した時からあった生得の力である。生得だからコスパこの上もなく良く人生を思うように裁量できるはずなんだけど、現実見るとその限りでない場面が多い。何か他にも要因があるのね。座相を無用のものとする=転生の要のない高みに至ったある卒業者。しかし太陽系を出るほどまでは完全の域に達していないので別の勉強の世界に行く。地球という三次元世界以外の意識領域にも物質はあるのを憶えよ・・よくわからぬ、宇宙は広い、また深い。                転生を終えるにはキリスト意識を胸中の火花として与える・与える・与えるの奉仕の実践が必須である。卒業者18人のうち14人が女性だった。女性の方が一途なのか。内訳は主婦3名、家政婦、秘書、作家兼ブロードキャスター、家庭教師、アパート経営、女優アーティスト及び医師、各1名、フリーター4名と多岐にわたる。男性では28才にして生命保険会社重役である人物を見てみよう。占星学的衝動から人の進歩発展に尽くす人である、激しい気性の持ち主だがややもすると不利な影響力を有益な形に転用できると導き出す。何度目の人生かは不明だが、陸が沈没して人々が破滅に瀕していた時代のペルーで支配者の次に位する人物であり国土建設を準備する人々に貢献した。エジプトでは当時の支配者の顧問役であり同時に歴史家でもあった。ギリシャの戦争時代にクセノフォンという将軍でありまた自分自身をより深く悟るよう人々を導いた。イギリスではオリバー・クロムウェルに生まれ変わり、国民が決起し王権からの自由を求めた時代に原理のために人々と共に戦った。終りの方で長生きするよと予言した。        ケイシーのリーディング、ヴァイオレット・シェリーによる解説ともに回りくどく分りにくい。遠い時代を絵のように甦らせようとするせいか。8月はお盆が入り聖霊の月なのでこんな本を読んでみるのも良いかもしれない。林陽 訳。