tochioageの日記

基本的に本・コミックのエッセイとお題で書きたいわ。

マリリン・モンローってまだ覚えられているだろうか。金髪のグラマー、おつむの弱さを売りにしているような。亡くなって半世紀以上経っている。マリリンはある女優さんの一家に居候したことがあった。気まぐれで移り気だったが皆マリリンが大好きになった。外見だけの人間ではなかったから。その女優さんがソウルメイトを探す退行催眠に入って、自分はデュ・バリュー夫人の弟であるといったのだ。デュ・バリュー夫人と言えば「ベルサイユのばら」だ。マリー・アントワネットを打ちのめしたたくましくもけたたましい肉体派美人という設定だった。本当の夫人は周囲に気を遣う控えめな女性だった。女優さんによると容貌も振る舞いもマリリンそっくりで体型だけちと違ってふくよかだった。ポンパドール夫人の跡を継いでルイ15世のお気に入りになってから、自分の生まれ(身分社会にあって下層の出)を思い出してマリリンと同じように極端に愛嬌を振りまいた。

前世を考えればマリリン・モンロージョン・F・ケネディの気に入りになるのは驚くほどのことではなく、大人物を操る術を直感的に知っていた。デュ・バリュー夫人同様権力の座近くにいたがマリリンもまた政治には無頓着だった。女優さんはケネディ大統領が国中を巻き込み人気を失墜させたベトナム戦争に関して、マリリンが何かできたのではないかと残念に思っている。名声の絶頂期にあり多くの仕事を抱えていたが、36才の若さで睡眠薬による自殺を遂げた。亡くなる直前にブラウスを取り出して自慢したマリリンを知っている女優さんは自殺説を信じていない。

翌年ケネディ大統領がダラスで暗殺された。1963年のことだった。事件に関する機密文書の全面公開がトランプ大統領によって来年の10月に延期された。また延ばされないとよいが。マリリンのことも何かわかるだろうか。